ノックアウト・オプションとは?メリットデメリットとやり方・儲かる攻略手法

ノックアウト・オプションとは?

ノックアウト・オプションとは

最大損失額を固定しながら、為替相場の上昇・下降を予想して、予想が当たった時にレバレッジを賭けたリターンが期待できる投資方法のこと

を言います。

日本国内の証券会社・FX業者では

が提供しています。

2つの業者の解説動画を見てみると、イメージがつかめるのではないでしょうか。

IG証券ノックアウト・オプション解説動画

FOREX.comノックアウト・オプション解説動画

ノックアウト・オプションをわかりやすく解説

ノックアウト・オプションは

あらかじめ「損切(ノックアウト)」を設定して、トレードするハイレバレッジ取引

と考えると良いでしょう。

具体例を挙げて説明すると

例:日経225、買値:22,000円

  • ノックアウト価格:21,500円
  • ブル(上昇)
  • 1ロット

でエントリーした場合

  • オプション料 = ( 買値:22,000円 - ノックアウト価格:21,500円 ×  + ノックアウト・プレミアム 8ポイント ) × 100円/1ポイント(1ロット) = 50,800円

ノックアウトプレミアムとは、ノックアウト時の証券会社に支払う手数料のことを言います。保証料という表現をしているケースもあります。

買値:22,000円 → 22,500円へ変動

500円(500ポイント)の予想が当たったので、1ポイントあたり100円(1ロット)を購入しているため

  • 利益 = 500ポイント × 100円 = 50,000円
買値:22,000円 → 21,700円へ変動

300円(300ポイント)の予想が外れたので、1ポイントあたり100円(1ロット)を購入しているため

  • 損失 = -300ポイント × 100円 = -30,000円
買値:22,000円 → 21,500円へ変動

ノックアウト価格に達したので

  • 損失 = オプション料 = -50,800円

上記をみればわかる通りで

ノックアウト・オプションの最大の魅力は

  1. あらかじめ最大損失を確定できる(「損切」ラインの設定が前提)
  2. 500円の為替変動でも、50,000円分の損益になる(レバレッジ100倍)

という点にあります。

日本国内のFXトレードでは、最大25倍のレバレッジでしかトレードできませんし、CFDでは、最大10倍、仮想通貨なら最大2倍というレバレッジでしかトレードできないなか、ノックアウト・オプションは、かなりのハイレバレッジでトレードできる点が最大の魅力の投資方法と言えます。

ノックアウト・オプションでは、ノックアウト価格は自由に設定できます。

  • ノックアウト価格を現在価格の近くに設定すればするほど
    → 損切されやすくなる半面、損切時のオプション料は少なくて済む
  • ノックアウト価格を現在価格の遠くに設定すればするほど
    → 損切されにくくなる半面、損切時のオプション料は高くなってしまう

という特徴があります。

ノックアウト・オプションとFXとの違い

違いその1.レバレッジが違う

国内FXのレバレッジは

  • 国内FXのレバレッジ:最大25倍

となっています。

米ドル/円 1ドル=100円の時に1万通貨(1万ドル)を保有するとしたら、本来は

  • 1万ドル × 100円 = 100万円

の資金が必要になります。

しかし、実際にはレバレッジ25倍、証拠金維持率4%の資金があれば良いので

  • 必要証拠金額 = 100万円 × 4% = 25,000円

となります。

25,000円の資金があれば、100万円分の取引ができるのです。

これが国内FXのレバレッジ取引の仕組みです。

ノックアウト・オプションの場合は

米ドル/円 1ドル=100円の時に1万通貨(1万ドル)を保有するとしたら、本来は

  • 1万ドル × 100円 = 100万円

の資金が必要になります。

ここでノックアウト価格を99円に設定すると

  • オプション料 = ( 買値 - ノックアウト価格 ×  + ノックアウト・プレミアム) × 100円/1ポイント(1ロット)
  • 必要証拠金額 = ( 買値:10,000円 - ノックアウト価格:9,900円 ×  + ノックアウト・プレミアム:4円) × 100円/1ポイント(1ロット) = 10,400円

となります。

つまり、ノックアウト・オプションの場合は

証拠金10,400円で、100万円分の取引が可能になるのです。

ノックアウト・オプションは、レバレッジ取引ではなく、オプション取引なので、厳密に言えば違うものなのですが、レバレッジ換算すると

  • ノックアウト・オプションのレバレッジ:約100倍

となります。

ノックアウト価格の設定によっては、ノックアウト・オプションの方がFXよりもハイレバレッジでトレードできるのです。

違いその2.追証が違う

国内FXの場合は「追証(おいしょう)」という仕組みがあります。

追証(おいしょう)とは

設定した証拠金維持率を割り込んだ場合に、追加で証拠金を差し入れること

を言います。

国内FX業者A社

  • 追証:証拠金維持率100%以下で追証(通知)
  • ロスカット:証拠金維持率50%以下でロスカット

という業者でトレードしている場合

含み損が拡大して、証拠金維持率が80%とになったとしたら「20%分を明日までに入金してくれないと今持っているポジションは強制的にロスカットしますよ。」という通知が来るのです。

20%分以上の追証を行えば、ロスカットされずにポジションをキープできますが、追証をしなければ、自動的にロスカットされてしまうことになります。

マイナス残高による追証

もう一つ、「追証」が登場するケースがあります。

国内FX業者A社

  • 追証:証拠金維持率100%以下で追証(通知)
  • ロスカット:証拠金維持率50%以下でロスカット

という業者でトレードしている場合

50%を切ると、国内FX業者が強制的にロスカットすることになります。

しかし、相場の急変動時には、一瞬で為替レートが動いてしまうので、レバレッジトレードをしている場合には、国内FX業者のロスカットが追い付かずに、口座残高がマイナスになってしまうことがあるのです。

このマイナス分のことを「ロスカット未収金」と呼びますが

口座残高のマイナス分は、投資家が払わなければならない借金(債務)

となるのです。このマイナス分を返済することを「追証」と呼ぶケースもあります。

国内FXでは、相場急変動時のマイナス残高に対する「追証」が必要だからこそ、入金した口座の証拠金以上に損失を被るリスクがあるのです。

ノックアウト・オプションには「追証」「マイナス残高」という考え方がありません。

ノックアウト・オプションは、あくまでも「オプション取引」です。

オプション取引とは

「権利」を売買する取引のこと

を言います。

ノックアウト・オプションは、オプションの原資産価格がノックアウト価格に達するとノックアウト・オプションは自動的に決済(損切り)されます。権利を失うことを意味します。

「権利を購入して、その権利を失う」のですから、権利を失う以上の損失は発生しないのです。

つまり、

  • 国内FX:追証あり、入金した証拠金以上の損失リスクがある
  • ノックアウト・オプション:追証なし、入金した証拠金以上の損失リスクがない

という違いがあります。

違いその3.エントリー後の損切注文の自由度が違う

FXトレードの場合

エントリー後に損切注文(ストップ注文・逆指値注文)を入れて、損失を限定することが可能です。

損切注文(ストップ注文・逆指値注文)の価格はいつでも変えられる

という特徴があります。

  • エントリー時に損切注文を入れても良い
  • レートが上昇していったら、それに合わせて、損切注文のレートを変えても良い
  • 自動的にレートに追尾するトレーリングストップという注文方法もある
  • 途中で、損切注文を辞めても良い

など、運用方法は、様々で状況に応じて「損切」のレート、実行の有無をいつでも変えられるのです。

ノックアウト・オプションの場合

ノックアウト価格を決めてエントリーする仕組み上

エントリー後にノックアウト価格を変動させることはできない

特徴があります。

ノックアウト価格を変えたければ、一度注文を決済してから、新たな注文を建てるしかないのです。

エントリー後の損切注文の自由度という意味では

  • 国内FX:自由度が高く、いつでも損切注文の内容を変えられる
  • ノックアウト・オプション:自由度がなく、注文時に決めた損切注文の内容は変えられない

という違いがあります。

違いその4.スプレッドが違う

国内FXとノックアウト・オプションでは、スプレッドの違いも大きなものとなっていまう。

IG証券でFXトレードとノックアウト・オプションのスプレッドを比較してみると

通貨ペアFXノックアウト・オプション
USD/JPY0.20.6
EUR/JPY0.51.1
EUR/USD0.40.6
AUD/JPY0.71.3
AUD/USD0.60.9
GBP/JPY12
GBP/USD0.91.5

ノックアウト・オプションの方が0.4~1.0pips広い

という結果になっています。

  • 国内FX:スプレッドが狭い
  • ノックアウト・オプション:スプレッドが広い

という違いがあります。

ノックアウト・オプションのメリット

1.ハイレバレッジでトレードできる

ノックアウト・オプションの最大のメリットは

  • ハイレバレッジでトレードできる

という点です。

国内FXとノックアウト・オプションで比較

1ドル=110円の場合

比較項目国内FXノックアウト・オプションノックアウト・オプションノックアウト・オプション
ノックアウト(損切)レベルまでの値幅とレート資金次第100PIPS:109.00250PIPS:107.50500PIPS:105.00
購入単位1ロット1ロット1ロット1ロット
取引金額(110 × 10,000)1,100,000 円1,100,000 円1,100,000 円1,100,000 円
1pipの損益100円100円100円100円
オプション料44,000円(必要証拠金)10,000円25,000円50,000円
最大損失無制限10,000円25,000円50,000円
利益無制限無制限無制限無制限
取引手数料スプレッドスプレッドスプレッドスプレッド
  • 国内FX → 最大レバレッジ:25倍
  • ノックアウト・オプション → 最大レバレッジ:110倍(1万円で110万円分の取引)

ですから、同じ収益(1pipsあたり100円の利益)を出すのに必要な資金は

  • 国内FX → 44,000円
  • ノックアウト・オプション → 10,000円

ノックアウト・オプションは、国内FXの4分の1以下の資金で同じ収益が狙えることになります。

国内CFD(株価指数CFD)とノックアウト・オプションで比較

日経225=27,000円の場合

比較項目株価指数CFDノックアウト・オプションノックアウト・オプションノックアウト・オプション
ノックアウト(損切)レベルまでの値幅とレート資金次第100PTS:26,900500PTS:26,5001000PTS:26,000
購入単位100100100100
取引金額(110 × 10,000)2,700,000 円2,700,000 円2,700,000 円2,700,000 円
1pipの損益100円100円100円100円
オプション料270,000 円(必要証拠金)10,000円50,000円100,000円
最大損失無制限10,000円50,000円100,000円
利益無制限無制限無制限無制限
取引手数料スプレッドスプレッドスプレッドスプレッド
  • 国内CFD(株価指数CFD) → 最大レバレッジ:10倍
  • ノックアウト・オプション → 最大レバレッジ:270倍(1万円で270万円分の取引)

ですから、同じ収益(1pipsあたり100円の利益)を出すのに必要な資金は

  • 国内FX → 270,000 円円
  • ノックアウト・オプション → 10,000円

ノックアウト・オプションは、国内FXの27分の1以下の資金で同じ収益が狙えることになります。

つまり、

ノックアウト・オプションは、国内FX・国内CFDよりも高いレバレッジでトレードできる投資方法

なのです。

少額の資金で大きな儲けが狙えることがノックアウト・オプションの最大のメリットと言えます。

2.追証なし。損失が限定できる

ノックアウト・オプションは、あらかじめ損切(ノックアウト)の価格を決めてからエントリーする投資方法です。

ノックアウト・オプションでは

「決済価格保証」

お客様の取引はノックアウトレベルに到達すると自動的に決済され、スリッページはありません

出典:FOREX.com

ノックアウト価格に達してしまった場合、スリッページなしでポジションは決済されます。
このためにわずかな保証料(ノックアウト・プレミアム)がチャージされます。

出典:IG証券

とあるように

ノックアウト価格に達したらスリッページなしで自動的に決済される = それ以上の損失は発生しない

特徴があります。そのために、あらかじめ保証料として「ノックアウト・プレミアム」を支払っているのです。

国内FXトレードでは、相場の急変動時に国内FX業者側の強制ロスカットが間に合わないケースでは、口座残高がマイナスになり、マイナス分(ロスカット未収金)を追証という形で後から請求されるリスクがあります。口座に預けた資金以上に損をする可能性があるということです。

ノックアウト・オプションでは

口座に預けた資金以上に損失を被るリスクはない

というメリットがあるのです。

どんなに負けても、口座残高の範囲内で損失を限定できることになります。

3.税金が安い。国内FXと同じ

  • ハイレバレッジでトレードできる
  • 追証なしでリスクが限定できる

と聞くと、真っ先に思いつくのは「海外FX」かもしれません。

しかし、海外FXには大きな落とし穴として「高い税金」というデメリットがあります。

これは海外FXの所得は「雑所得」と見なされ「総合課税」で課税されるため、

  • 所得税率:5%~45%
  • 復興特別所得税:所得税の2.1%
  • 住民税率:10%+5,000円(均等割)
課税される所得金額税率控除額
1,000円 から 1,949,000円まで5%0円
1,950,000円 から 3,299,000円まで10%97,500円
3,300,000円 から 6,949,000円まで20%427,500円
6,950,000円 から 8,999,000円まで23%636,000円
9,000,000円 から 17,999,000円まで33%1,536,000円
18,000,000円 から 39,999,000円まで40%2,796,000円
40,000,000円 以上45%4,796,000円

という税率が課されるのです。

ノックアウト・オプションの場合は税金も、国内FXと同じ「申告分類課税」で

  • 所得税率:15%
  • 復興特別所得税:所得税の2.1%
  • 住民税率:5%

    合計:20.315%

で済むのです。

  • 海外FX並みのハイレバレッジ
  • 損失が限定される

というメリットがある上に

  • 税金は国内FXと同じ20.315%という安い税金

のため、ハイレバレッジトレードをしたい投資家の有望な選択肢となっているのです。

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