S&P500とは?S&P500の手堅い配当利回りで稼ぐ!買い方とおすすめETF・投資信託・先物

S&P500とは?

S&P500とは

S&P500は、スタンダード・アンド・プアーズ500種指数の略称です。

S&P グローバルとシカゴ・マーカンタイル取引所グループの共同事業として運営されているS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数のこと

  • ニューヨーク証券取引所
  • NYSE MKT
  • NASDAQ

に上場している企業の中から代表的な500社を選出し、その銘柄の株価を基に算出される時価総額加重平均型株価指数です。

1957年から運用されており、その歴史と実績からも、多くの投資家の投資判断の基準として利用されています。

S&P500 = 米国株式市場全体の時価総額の約80%を占める

つまり、

S&P500 = 米国株式市場全体の動きを示す株価指数

と考えて差し支えないのです。

S&P500の構成銘柄

S&P500の採用基準

・米国企業:企業の資産所在地と売上地域、組織構造、SEC提出書類の種類、上場場所を判断材料とする。
・時価総額:時価総額が61億米ドルを超える企業とする。市場環境との調和を確保するために、この最低基準額は随時見直される。
・浮動株:浮動株比率が最低50%とする。
・財務健全性:4四半期連続して公表ベースで黒字決算の企業とする。公表ベースとは、非継続事業と特別項目を除いたGAAPベースの純利益をいう。
・十分な流動性と合理的な株価: 浮動株調整後時価総額に対する年間売買高の比率が0.10以上の銘柄とする。株価が極端に低い場合、株式の流動性に影響し得る。
・セクター分類:企業の産業分類はセクター間のバランスの維持に役立つ。セクターのバランスは、ベースとなるユニバース全体のセクター構成と等しい。
・企業の種類:ニューヨーク証券取引所(NYSEアーカ取引所とアメックス取引所を含む)とナスダックに上場する米国のすべての普通株式とする。モーゲージREITを除くREIT(不動産投資信託)とBDC(ビジネス・ディベロップメント・カンパニー)も指数構成銘柄とすることができる。クローズドエンド型ファンド、ETF(上場投資信託)、ADR(米国預託証券)、ADS(米国預託株式)、その他一定種類の証券は対象外である。詳しくはメソドロジーを参照のこと。
既存の指数構成銘柄を継続使用する場合は、必ずしもこれらのガイドラインに従わない。指数委員会は指数構成銘柄の不必要な入れ替えを最小限に留めるよう努めており、銘柄を除外する場合は、その都度判断している。

出典:S&P指数ハンドブック

要するに

  • 米国企業
  • 時価総額が61億ドル以上(※不定期に見直し)
  • 浮動株が発行済株式総数の50%以上
  • 4四半期連続で黒字の利益
  • 時価総額に対する年間売買高が10%以上

に該当する企業、500社が「S&P500」に採用されるということになります。

S&P500時価総額上位50銘柄

順位名称ティッカー・市場時価総額(ドル)
1アップル[AAPL] – NASDAQ2,362,160,721千
2マイクロソフト[MSFT] – NASDAQ2,215,765,684千
3アマゾン・ドット・コム[AMZN] – NASDAQ1,665,490,423千
4アルファベット[GOOGL] – NASDAQ841,745,303千
5フェイスブック[FB] – NASDAQ786,777,237千
6エヌビディア[NVDA] – NASDAQ520,775,000千
7JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー[JPM] – NYSE508,643,805千
8ジョンソン&ジョンソン[JNJ] – NYSE423,645,343千
9ウォルマート・ストアズ[WMT] – NYSE389,441,605千
10ビザ[V] – NYSE388,613,560千
11ユナイテッドヘルス・グループ[UNH] – NYSE385,144,027千
12バンク・オブ・アメリカ[BAC] – NYSE373,116,838千
13ホーム・デポ[HD] – NYSE352,848,626千
14マスターカード[MA] – NYSE347,445,077千
15プロクター・アンド・ギャンブル[PG] – NYSE344,165,179千
16ウォルト・ディズニー[DIS] – NYSE321,158,954千
17ペイパル・ホールディングス[PYPL] – NASDAQ305,578,861千
18ネットフリックス[NFLX] – NASDAQ280,012,715千
19アドビ[ADBE] – NASDAQ274,469,988千
20セールスフォース・ドットコム[CRM] – NYSE266,757,920千
21バークシャー・ハサウェイ[BRK-A] – NYSE266,696,933千
22エクソン・モービル[XOM] – NYSE263,242,942千
23オラクル[ORCL] – NYSE258,032,625千
24コムキャスト[CMCSA] – NASDAQ250,542,019千
25ファイザー[PFE] – NYSE238,003,921千
26コカ・コーラ[KO] – NYSE233,615,404千
27シスコ・システムズ[CSCO] – NASDAQ232,312,894千
28サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック[TMO] – NYSE229,496,843千
29イーライ・リリー[LLY] – NYSE223,782,534千
30ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ] – NYSE220,419,776千
31インテル[INTC] – NASDAQ218,307,170千
32ペプシコ[PEP] – NASDAQ215,735,339千
33ダナハー[DHR] – NYSE214,005,673千
34アボット・ラボラトリーズ[ABT] – NYSE209,883,846千
35シェブロン[CVX] – NYSE208,959,186千
36アクセンチュア[ACN] – NYSE205,706,163千
37メルク[MRK] – NYSE204,104,742千
38ブロードコム[AVGO] – NASDAQ202,865,088千
39コストコ・ホールセール[COST] – NASDAQ199,638,626千
40ウェルズ・ファーゴ[WFC] – NYSE197,107,705千
41アッヴィ[ABBV] – NYSE196,474,576千
42ナイキ[NKE] – NYSE194,882,675千
43AT&T[T] – NYSE191,137,800千
44マクドナルド[MCD] – NYSE184,982,081千
45モルガン・スタンレー[MS] – NYSE182,529,089千
46テキサス・インスツルメンツ[TXN] – NASDAQ180,247,515千
47メドトロニック[MDT] – NYSE168,589,616千
48ネクステラ・エナジー[NEE] – NYSE157,352,529千
49ハネウェル・インターナショナル[HON] – NASDAQ150,299,920千
50フィリップ・モリス・インターナショナル[PM] – NYSE148,606,884千
出典:Yahoo!ファイナンス

S&P500の長期チャート

出典:GoogleFinance

上記を見ればわかる通り

S&P500(米国株)は

  • ブラックマンデー
  • ITバブル崩壊
  • リーマンショック
  • コロナショック

と、一時的に経済の停滞により下降する局面があったとしても、長期的に見れば継続的に成長を続けているのです。

S&P500が登場した1957年の終値は

  • 1957年:39.99ドル
  • 2021年8月:4,537.36ドル

ですから、

S&P500は、78年間113.46倍の成長率を遂げている株価指数なのです。

今後も、力強い成長が予想される株価指数として、多くの投資家から注目されている株価指数とも言えます。

S&P500 のリアルタイムチャート

S&P500最新レート

S&P500リアルタイムチャート分析

S&P500センチメント分析

上場インデックスファンド米国株式(S&P500)(1547)センチメント分析

S&P500投資のメリット

1.不況を乗り越えて強く推移している実績がある

S&P・米国株は、911ロ、リーマンショック、コロナショックなどで一時的に価格が下落することがあっても、すぐに上昇基調に戻り、上昇を続けている確固たる実績があります。

S&P500と同じように東京証券取引所の一部上場株の時価総額の合計を終値ベースで評価したTOPIX(東証株価指数)と比較すると、その差はかなり顕著です。

米国と日本の株価指数比較(1982年から2021年)

株価指数現在価格増加率
東証株価指数2,017.6226.18%
S&P 5004,471.373670.13%
ダウ平均株価35,294.764111.84%
日経平均株価29,022.1020.58%
  • S&P500は、約37倍
  • ダウ平均株価は、約41倍
  • TOPIX(東証株価指数)は、約1.26倍
  • 日経平均株価は、約1.21倍

日本の株価は微増しか成長していないのにも関わらず、米国の株価は、順調に拡大を続け、直近の40年で約40倍にも株価が増加しているのです。

これは紛れもない過去の事実・実績であり、今後も同様の傾向が続くと考えるのは、当然のことなのです。

2.人口も伸び続けている

財務省によると

現在の標準的な経済成長理論においては、人口増加が経済成長に正の影響をもたらす効果が強調される。経済成長の源泉は技術進歩率の伸び・資本ストックの増加・労働人口の増加の3つとされ、人口減少は経済全体の成長率を押し下げる要因とされている。

出典:財務省

と記載されています。

要するに

  • 人口が増えれば、経済は拡大する
  • 人口が減れば、経済は縮小する

というのが、現在の経済成長理論の原理原則ということです。

確かに、世界的に人口の多い、中国やインドが世界経済への影響力を増す様を見ていると、その通りに動いていることは想像に難くありません。

日本の人口予測

出典:World Population Prospects: The 2017 Revision

米国の人口予測

出典:World Population Prospects: The 2017 Revision

あくまでも予測とはいえ、2100年まで人口が増え続ける米国とすでに人口が減りはじめている日本、どちらが今後経済成長する可能性が高いのかは、あきらかです。

安定して人口が増える米国の株価指数であるS&P500は、今後も安定して成長する可能性が高い

と考えられるのです。

ユミ先生
ユミ先生

人口が減っていく日本では、日本の株価指数の安定した成長というのは、期待が薄いということが言えるわ。

3.コストが安い

S&P500は、世界を代表する米国株の代表的な株価指数ですから、一番メジャーな株価指数と言っても、過言ではありません。

そのため、S&P500は、売買する人が多く、流動性も高いため、かなり低コストでトレードできる環境が整っています。

  • ETFであれば、他の銘柄よりも売買手数料・信託報酬が安い
  • 投資信託であれば、他の銘柄よりも申込手数料・信託報酬が安い
  • CFDであれば、他の商品よりもスプレッドが狭い
  • 先物であれば、他の商品よりも取引手数料が安い

どの取引方法を選んでも、一番メジャーな株価指数ですから、他の商品・銘柄と比較しても、低コストでトレードできるメリットがあります。

4.流動性が高い

前述した通りで、S&P500は、世界を代表する米国株の代表的な株価指数ですから、世界中の人が売買しているため、流動性が抜群に高い特徴があります。

  • 買いたいときにすぐ買える
  • 売りたいときにすぐ売れる

「流動性が高い」ことで、自分のタイミングですぐに売買できるメリットがあります。

5.運用方法の選択肢が多い

S&P500は、世界を代表する米国株の代表的な株価指数ですから、日本の証券会社も、色々な運用方法ができるようにサービス提供しています。

  • 投資信託
  • 積立投資
  • NISA
  • つみたてNISA
  • ジュニアNISA
  • iDeCo
  • ETF
  • ETF(レバレッジ(ブル)型)
  • ETF(イニバース(ベア)型)
  • 海外先物
  • CFD

選択肢が多いため、ハイレバレッジで運用することも、手堅く資産運用することも可能です。

初心者から上級者まで、幅広い運用手法を選択できる柔軟性があるということになります。

6.運用の手間がほとんどかからない

基本的にS&P500は、長期投資を前提とした投資になります。

5年、10年、20年というロングスパンで投資するものですので、一度購入を決めてしまえば、後は、放置していくだけで資産が増えていく形の投資です。

短期的な売買が不要で、副業の投資としても、やることがないため、月1回程度損益状況を確認するぐらいの手間で済むのがメリットです。

7.配当がある

投資する商品によって、異なりますが、多くの投資商品でS&P500の場合は、配当が受け取れます。

  • ETF → 分配金
  • CFD → スワップポイント

例:iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF

分配金利回り(1年):0.8%(2021年8月9日)

例:MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信

分配金利回り(1年):0.76%(2021年10月15日)

分配金だけでも、定期預金以上の利息が得られるメリットがあります。

8.節税メリットがある

前述した通りで、S&P500は、代表的な株価指数ですから、iDeCoやNISAの対象銘柄にも選定されています。

  • iDeCo → 所得税・住民税が節税。「所得控除」の対象。受け取る時「公的年金等控除」「退職所得控除」の対象
  • NISA → 非課税

iDeCoやNISAと組み合わせることも容易で、節税メリットも期待できます。

S&P500投資のデメリット

1.米国株式市場のマーケット平均を超えられない

S&P500は、米国株に連動した株価指数です。

S&P500 = 米国株式市場全体の時価総額の約80%を占める

ですから、当然ですが

米国株式市場 ≒ S&P500

です。

S&P500に投資している以上、米国株式市場のマーケット平均を超えることはできないのです。米国株式市場全体の株価が5%増なら、S&P500もほぼ5%増になります。

大勝できるものではないというのが最大のデメリットと言えます。

2.急落するリスクもある

前述した通りで米国株は、リーマンショックやコロナショックに負けずに株価を上昇させてきました。

しかしながら、リーマンショックやコロナショック時に一時的とは言え、株価は急落しています。

過去の最大ドローダウン(保有資産の下落率)を見ると

ドローダウン = 集計期間中のピークからの落込み幅のこと
最大ドローダウン = ドローダウンの最大値

  • 1932年6月:世界大恐慌 -76.86%
  • 2009年3月:リーマンショック(サブプライムショック) -51.83%
  • 2020年3月:コロナショック -33.9%

世界大恐慌レベルまでとはいかなくても、30%~50%のドローダウン、つまり一時的な資産の急落は起こりうるのです。

自分のリスク許容度(年齢、資産、収入、投資経験、生活レベルなど)を把握した上で、投資をする必要があります。

レバレッジを掛けないETFなどであれば、30%~50%のドローダウンで資産を失うことはないので、S&Pの場合は、持ち続けていれば株価が回復するのですが、CFDなどでレバレッジを掛けてトレードする場合には、ドローダウンに耐えられない可能性もあるので注意が必要です。

3.長期間低迷するリスクもある

S&P500の長期チャートを見てもらえばわかる通りで

2000年~2013年ぐらいは、米国株は長期的に低迷していました。

今後も同様の状態にならないとは限らないため、S&P500に投資したはいいが、10年上昇しないで停滞してしまうということも起こりうるのです。

長期間株価が停滞していても、持ち続けていないと上昇時の恩恵は受けられません。しかし、もっと、上昇する他の投資先があった時に、目移りしてしまいがちですので、我慢ができなければS&P投資のメリットを享受できない可能性も出てきてしまうのです。

S&P600投資は、長期投資と割り切って、長期の低迷リスクもあることを理解し、その場合でも持ち続ける選択が重要になります。

4.資産の増加を実感しにくい

S&P500投資は、配当・分配金狙いの投資ではありません。インカムゲイン(保有中に得られる収益)狙いではなく、キャピタルゲイン(値上がり益)を狙う投資です。

S&P500は、CFD・ETF、またその証券会社によって異なるため、一概には言えませんが、配当金・分配金はかなり低率、もしくはゼロとなってしまいます。

低コスト・インデックスファンドの多くが分配金を出さずに、再投資して少しでも資産を増やすことを目的に運用しています。

つまり、いくらS&Pを持っていても、毎月配当・分配金があるわけではなく、売却して値上がり益を確定させない限りは、儲けを実感することはできないのです。

資産の増額を実感しずらいというデメリットがあります。

S&P500の取引でおすすめの証券会社
取引の選択肢が多い

→ 楽天証券

取引手数料が安い

→ SBI証券

米国株に強い

→ マネックス証券

S&P500の買い方。投資信託(非上場)・ETF(上場投資信託)・CFD・先物取引比較

S&P500の買い方の種類比較

S&P500の買い方には

  1. 投資信託(非上場)
  2. ETF(上場投資信託)
  3. CFD(差金決済取引)
  4. 先物取引

の4種類があります。

すべてを同時に比較することはできないので、一つずつをピックアップしながら、投資方法を比較します。

「投資信託(非上場)」と「ETF(上場投資信託)」の比較

比較項目投資信託(非上場)ETF(上場)
手数料安い
ノーロード(手数料無料)が多い
普通
※一部のネット証券で一部の商品は手数料無料
信託報酬普通
※信託報酬が低い投資信託も登場している
安い
売却時の手数料安い
※無料のものが多い
※信託財産留保額や換金手数料がかかる場合がある
普通
為替手数料発生しない
(円で投資するのが基本)
発生する
(外貨で投資する場合)
取扱証券会社証券会社ごとに取り扱う商品の種類や本数が異なるすべての証券会社で取引可能
取引回数1日1回算出される基準価額で売買リアルタイムの価格で何回も売買可能
注文金額・口数指定で翌日に基準価額がわかる指値、成行注文が可能

「CFD(差金決済取引)」と「ETF(上場投資信託)」の比較

比較項目CFD(差金決済取引)ETF(上場)
ポジション買い注文
売り注文
買い注文
レバレッジ10倍1倍
取引単位価格の10倍1倍
追証発生する発生しない
売買手数料無料手数料発生
スプレッドありなし
オーバーナイト金利有料
※一部有料
無料
信託報酬無料有料
取引時間平日:ほぼ24時間平日:ほぼ24時間

「CFD(差金決済取引)」と「先物取引」の比較

比較項目CFD(差金決済取引)先物取引
決済期限なしあり
レバレッジ10倍20倍
追証発生する発生する
スプレッドありなし
取引手数料無料あり
取引時間平日:ほぼ24時間平日
8時45分~15時15分
16時30分~5時30分

S&P500投資ではどれがおすすめ?

  • 投資信託(非上場)
  • ETF(上場投資信託)
  • CFD(差金決済取引)
  • 先物取引

の中で、まず排除できるのは「先物取引」です。

「先物取引」は、流動性が低く、決済期限があるため、よほど資産額が大きい大口投資家でない限りは、おすすめできません。

「CFD(差金決済取引)」は

  • レバレッジが掛けられる
  • 「売り」から入れる
  • 取引コストが安い
  • 1日に何度でも取引できる

というメリットがあります。

そのため

  • 少額資金で大きな利益を狙いたい方
  • 短期取引を検討している方

にはおすすめできます。

しかしながら、そもそも「S&P500」に投資するということは、米国株が長期間にわたって、安定的に伸びていることが裏付けにあります。つまり、そもそも長期投資・安定した資産運用という色合いが強いのが「S&P投資」なのです。

それを踏まえると無理なレバレッジをかける必要はなく、長期的な資産運用に適している「投資信託」がおすすめです。

「投資信託(非上場)」と「ETF(上場投資信託)」は、どちらも投資信託であることに変わりはなく、違いは「手数料」「商品性」「取扱証券会社」の違いと言っていいでしょう。

「投資信託(非上場)」と「ETF(上場投資信託)」は、どちらかに決める必要はなく

  • 手数料
  • パフォーマンス
  • 保有する証券口座
  • NISAやiDecoの利用

と言った観点から、目的に合ったものを選べば良いのです。

結論として

「S&P500」に投資するなら、「投資信託」がおすすめ
「投資信託(非上場)」と「ETF(上場投資信託)」は、ファンドの内容投資目的を比較して決める

ことが重要になります。

S&P500の取引でおすすめの証券会社
取引の選択肢が多い

→ 楽天証券

取引手数料が安い

→ SBI証券

米国株に強い

→ マネックス証券

S&P500のおすすめの買い方

楽天証券S&P500「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」

おすすめしたいのは

楽天証券「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」

出典:楽天証券

です。

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がおすすめの理由

楽天証券「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、S&P500に連動するように運用されているインデックスファンドです。

  • S&P500と連動するファンドである
  • 管理費用(含む信託報酬):0.0968%と安い
  • 積立投資対応
  • NISA・つみたてNISA対応

という点でおすすめの投資信託です。

手数料が安い保有できる投資信託でありながら、積立投資・NISAに対応しているため、少額の積立投資を検討している個人投資家にはうってつけの商品と言えます。

月3万円ずつの積立を10年続けた場合は、以下の収支になります。

積立シミュレーション

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」直近3年間のリターン 年率:21.58%

10年間、3万円ずつ積み立て

10年後

積立金額:3,600,000円
運用益:8,894,004円

合計:12,494,004円

S&P500の過去30年の平均リターン 年率:9.89%

10年間、3万円ずつ積み立て

10年後

積立金額:3,600,000円
運用益:2,506,784円

合計:6,106,784円

楽天証券をおすすめする理由

投資信託の手数料は、ノーロードなので、どの証券会社経由で買っても、コストは同じです。

楽天証券は、楽天グループであり、楽天グループで貯めたポイントで投資ができる分、より投資対効果が高くなるメリットがあります。

楽天銀行口座を引き落とし口座にして楽天カードを使って、楽天市場で買い物をすると

  • 楽天銀行:1.0%
  • 楽天カード:1.0%
  • 楽天カードの楽天市場利用:1.0%
  • 楽天市場:1.0%

ポイント還元率合計:4.0%

無理やり楽天市場で買い物をする必要はなく、AmazonやYahoo!ショッピングより安い場合だけ、楽天市場で買い物をすれば良いのですが

  • 月20,000円楽天市場で買い物
  • 月100,000円楽天カードで支払い

だとしても

1年間で貯まるポイント = (20,000円 × 4.0% + 100,000円 × 1.0%) × 12カ月 = 21,600ポイント

年間21,600円分を投資資金として使うことができるのです。ポイントの使い道に困るぐらいなら、投資に使って運用して現金を増やす方が何倍もメリットがあることがわかります。

楽天カード発行はこちら
楽天銀行の口座開設はこちら
楽天証券の口座開設はこちら

楽天証券S&P500「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(USA360)」

おすすめしたいのは

楽天証券S&P500「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(USA360)」

出典:楽天証券

です。

「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(USA360)」がおすすめの理由

楽天証券「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(USA360)」は、S&P500に連動するように運用されているインデックスファンドです。

ただし、その投資割合は

  • 米国株式:25%
  • 米国債権:75%

株式1に対し、債券3の割合で配分する形のファンドです。

タツヤ
タツヤ

「4分の1しか米国株式に投資しなかったら、儲からないんじゃないの?」

ユミ先生
ユミ先生

「このファンドは、360%(3.6倍)のレバレッジを掛けて運用しています。そのため、通称は。USA360と呼ばれているのです。」

投資資金の90%は、米国株式に投資しているため、S&P500のインデックスファンドと同じような投資効率になります。

ただし、残りの270%を米国債券に投資することで、米国株式の下落リスクをヘッジしているのです。

債券価格と株価は逆相関の関係にあります。

  • 債券価格が上昇する → 株価が下降する
  • 債券価格が下降する → 株価が上昇する

つまり、USA360では、

米国の景気が良くて、株価が上昇基調のときは、投資額の90%を米国株式に投資しているため、債権のリターンがほとんどなくても、利益を出せる、米国の景気が悪くて、株価が下落基調の時は、債権に270%の投資をしているため、債権のリターンで株価の下落分をカバーする

というリスクヘッジを兼ね備えたファンドとなっています。

  • S&P500と連動するファンドである
  • 株価下落リスクを抑えて、かつレバレッジを掛けて投資できるファンドである
  • 積立投資対応
  • NISAA対応

という点でおすすめの投資信託です。

前述したシンプルなS&P500のインデクスファンド「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」とは違い、レバレッジを掛けてリスクを取りながらも、株価下落のリスクヘッジを同時に実現しているファンドであり、若干攻めて運用したい方におすすめです。

ファンド比較

現在は、米国株式の上昇局面なので、シンプルなS&P500のインデクスファンド「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の方が運用効率が良くなっていますが、米国株式の下落局面では、「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(USA360)」の方が下落幅を抑えられるようになる見込です。

積立シミュレーション

「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(USA360)」直近1年間のリターン 年率:32.45%

10年間、3万円ずつ積み立て

10年後

積立金額:3,600,000円
運用益:22,558,732円

合計:26,158,732円

S&P500の取引でおすすめの証券会社
取引の選択肢が多い

→ 楽天証券

取引手数料が安い

→ SBI証券

米国株に強い

→ マネックス証券

S&P500投資のよくある質問

S&P500のPERっていくつですか?

PER(株価収益率) = 株価 / 1株あたり純利益(EPS)

EPS(1株あたり純利益) = 純利益 / 発行済株式数

で計算されます。

S&P500も、主要な米国株の株価指数ですので、PERも、EPSも、計算可能です。

執筆時点の直近の実績では

S&P500のEPS

  • 2020年実績 139.72ドル
  • 2021年予定 201.09ドル

S&P500のPER

  • 2020年実績 21.4倍
  • 2021年予定 22.6倍

S&P500の配当金っていくらですか?いつ配当されますか?

投資信託では「配当」のことを「分配金」と言いますが、投資信託によって「配当金の有無」「配当日」が決められています。

例:「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(USA360)」

目論見書を見てみると

分配方針
●毎年8月25日(休業日の場合は翌営業日)に決算を行い、収益分配方針に基づき分配を行います。
ただし、将来の分配金の支払いおよびその金額について保証するものではありません。
●分配対象額の範囲は、繰越分を含めた経費控除後の利子・配当等収益および売買益(評価損益
を含む)等の全額とします。
●収益分配金額は、委託会社が基準価額水準、市況動向等を勘案して決定します。必ずしも分配が
行われるものではありません。

とあります。

毎年8月25日の決算の時に「分配をするかどうか?」を決めるということです。

楽天証券の管理画面で分配実績を見ると

  • 2021年08月25日:0円
  • 2020年08月25日:0円

ですから、「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(USA360)」では

  • 過去実績の分配金:0円

ということがわかります。決算のたびに決めることになるため、今後も0円とは限りません。

すべてというわけではありませんが、S&P500の場合は、配当がないものが多いです。

S&P500でNISAやつみたてNISAに対応しているものはありますか?

対象となるS&P500の投資信託の数は少なくなりますが、あります。

NISA口座を開設している証券会社で検索すると対象の投資信託が出てきます。

S&P500の取引でおすすめの証券会社
取引の選択肢が多い

→ 楽天証券

取引手数料が安い

→ SBI証券

米国株に強い

→ マネックス証券